Grieg Nocturne Op.54No.4
暑いですね。
この辺りは今日が運動会という小学校が多く、生徒さんたちも暑さの中の練習で、レッスン中欠伸をこらえる子、思わず出ちゃった子、平気でプカプカ欠伸する子が続出です。
そして、山鳩さん!!今日はオスが交代に来ないのです。9時前後にオスと交代。2:45~3:45の間にメスと交代。珍しく朝温めているメスが鳴いていて、今日は早く交代したいのかしら、なんて思っていたのですが、お出かけからお昼過ぎに帰ってきたら、しきりに少し離れたところから鳴き声が聞こえてくるんです。で、巣を見たら空っぽオスに何かあったのでしょうか?
数日前、レッスンをしていたら、カラスがフェンスの上に止まったんです。キョロキョロと…しているではないですか!!そこから2mほど先に山鳩の巣があるので、思わずカーテンをサッと引くと、羽音を立てて飛んでいきました。山モモが威勢よく育ってきて、更にこんもりとしてきたので、良かった良かったと思っていたのですが。
う~~ん、心配・・・。
この直後入れ替わりました
先日のミニ発表会で、私自身の演奏はグリーグ作曲のノクターン(夜想曲)でした。
この曲レベルとしてはドビッシーの「亜麻色の髪の乙女」と同じぐらいです。
トロントで王立音楽院の話は前にしましたが、まずグレード9(Gr.9)の試験を受けることになりました。Gr.9というと、4つの時代(バロッグ時代・クラシック時代・ロマン派・近代現代)の曲を準備します。曲リストというものがあり、その中から選曲します。
この曲も試験曲の一つですが、練習しただけで試験には弾いていません。でも、今思えば、この曲をやることで、日本で習った弾き方を徹底的に直したのかもしれません。
英語もわからない女の子に、言葉少なく、模範演奏で教え込んでくださった先生です。
とても素敵な曲なので、YTででも聴いてみてください。ショパンのNocturneとは全く違った曲想です。
専門的な話になってしまいますが・・・
8分の9拍子・・・ウンパッパッウンパッパッウンパッパッこれが1小節です。しかし、これでは重くなってしまうので、1・2・3・・・と意識しながら流していくのですが、う~~ん言葉では伝えにくいですね。
クロスハンドで始まり、低音の右手がメロディーの1音目を奏でるんですが、それに左手がパッパッと軽く相の手を入れ、そのままメロディとパッパッを左手で弾いていきます。右手はその上に高音を乗せるのですが、ちょっと存在感を持たせつつ邪魔はしない程度という曖昧さ。それをクリアすると、リズムに乗って続けられるんですね。
una corda(ソフトペダル)の使い方もみそです。高音を綺麗に鳴らすところは、クリアな音色を出さなければいけないのにピアノ(弱音)です。una cordaを使いたいところですが、クリアな音色のために使用しません。指でコントロールします。
フォルテを出すよりも綺麗なピアノを出す方が難しいということを良~~く理解させられた曲でした。
そして、この曲で1番勉強したのがフレージングと「間」です。
マッタリ弾いてしまえば野暮な曲になってしまいます。かといって、速く弾きすぎたりすればNocturneの雰囲気がなくなります。そこで、フレーズ内では動いても、フレーズとフレーズの間では充分な間を取ります。「take time」「take a breath」と向こうでは言いますが、「take time」は正に時間を取るということですね。「take a breath」は息を吸ってという意味ですが、正に歌っている時に息を吸うのと同じです。
グリーグ、日本では少々マイナーな作曲ですね。
たくさんの小品曲を書いているので、もっと弾いてもらいたいなと思うのですが。来年の発表会では誰かに弾いてもらおうかな。「Album Leaf」なんてオシャレな曲どうかしら?
今日は、難しい話になってしまいました。
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