リヨン管弦楽団と五嶋龍君
昨夜は横浜のみなとみらいホールでのコンサートに母と行ってきました。
横浜とフランスのリヨン市とは姉妹都市で、今年提携55周年になるそうです。
その記念演奏会として、レナード・スラットキン率いるフランス国立リヨン管弦楽団が来日。そして、五嶋龍の共演もあるということで行ってきました。
曲目はⅠラヴェルの「Ma mere l'oye」Suite
Ⅱラロ スペイン交響曲op.21
Ⅲサン=サーンス 交響曲3番 C minor op.78 (オルガン付き)
「スペイン交響曲」は「交響曲」という名前ですが、バイオリンとオーケストラのための曲で、今回のソリストは五嶋龍君。
テレビでは良く見かけますが、生の彼は久しぶり。
最初から実に楽しんでいるのが伝わってきました。軽やかで、スペイン特有のリズムをとてもリズミカルに表現し、ダイナミックに生き生きと演奏していました。
「若さ」だけではないものを、すでに彼は持っています。よく演奏家が持つ暗さや厳しさや苦悩は、一切彼にはありません。底抜けに明るいのですが、しかし芯があり、彼の世界観を感じさせます。これは、きっと合気道で養ったものなのかもしれません。
数年前とは、ぐ~~んと、成長した彼が見られました。
演奏会、終了後、サイン会でプログラムにサインしてもらいました。
ジーンズに白のポロシャツ姿。胸板厚く、肩幅もがっちり。良い身体してました。
第2部のサン・サーンスの「オルガンシンフォニー」は、トロントの高校時代に初めてオーケストラのピアニストとして加わった曲です。
第2楽章にほんの少しなのですが、ピアノが入るんです。そして、連弾でもあります。とっても贅沢な曲なんです。高校生の時は第2楽章だけだったので、そんなに待ち時間は長くなかったのですが、昨日は第1楽章からステージ上で待機しているのですから大変ですね。
高校(Oakwood Collegiate Institute)の演奏会の様子。これは後ろにコーラスが入ってますね。ヘンデルだったと思います。私はコーラスのどこかに居るはずです(^_^;)
この次がサン・サーンスで、バックステージを走り抜けて、ステージ右はじのピアノまで移動したのを覚えています。右の写真は、サン・サーンスでの友人との共演。
正面の網網の中にパイプオルガンのパイプが収められています。
オーケストラと一緒に舞台に上がるなんて、ピアニストとしてはめったに出来ることではないので、今思えば本当にありがたい経験でした。KodalyやMussorgsky,Shafer(カナダの作曲家)とかもやりました。
高校最後の年は、ベートーベンのピアノ協奏曲も演奏しました。
3年しか居なかったのですが、ものすごい3年間でしたね。
音楽7割みたいな学校生活でしたから(^。^)
http://mikipiano53.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-89d5.html
以前書いた記事です。
思い出話になってしまいましたが、第2部は想い出と共に聴きました。
リヨン管弦楽団の演奏は、テンポが実に良く、金管楽器・木管楽器の音色が鮮やかでとても良かったです。弦楽器の細かい音も綺麗に確実に聴こえてきました。
そして、なんといってもパイプオルガンは素晴らしい。重厚な音が会場いっぱいに広がり、CDとは違っていました。素晴らしかったです。
アンコールでは、「天国と地獄」のカンカン。
指揮者が観客に向かって、拍手~~と促しているから、ノリノリムード。途中指揮を辞めて座り込んでみたり、コンマスの楽譜を覗きこんで「ああ!!ハイハイまた拍手~~」と催促したり。そういえば、スラットキンさんはロスアンジェルス出身なんですね。
このノリはLA仕込?
とにかく楽しめました。
心に残りました。
« 見られる・聴かれる | トップページ | 夏休み始まり »
「音楽」カテゴリの記事
- 樫本大進(バイオリン)(2017.07.17)
- 音楽をやっていて良かった(2014.11.28)
- Yundi Li@みなとみらいホール(2014.11.03)
- 堤剛氏@川崎ミューザ(2014.09.07)
- リヨン管弦楽団と五嶋龍君(2014.07.17)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
どちらも有名ですよね
)
(どちらも生演奏を聴いたことはありませんケド
五嶋龍君って、以前何かの番組でそのお姿を観た事あるかも。
なんだか著名な音楽家の方って、スケールが大きいですね~
パイプオルガンを初めて聴いた時、身が震えるような感覚を覚えて記憶があります。
確か、不可聴領域の音もかなり出ている?とか言われたような?
…ど素人なコメントでスミマセンm(_ _)m
投稿: bill | 2014年7月17日 (木) 21時49分
おはようございます。
とても楽しい演奏会だった様子が伝わってきます。
>途中指揮を辞めて座り込んでみたり。。。
私も聞きたかったなあ。
心躍りますねきっと!
投稿: EOSのパパ | 2014年7月18日 (金) 08時10分
billさん
不可聴領域・・・なるほど~~。
凄い楽器ですよねえ。 カナダで田舎の教会で、パイプオルガンのパイプが連立しているお部屋に入ったことがあるのですが、細~~くて小さなパイプから太~~いパイプまで迫力ありました。
パイプの上に小鳥が巣を作ってしまうんだと、困っていましたよ。
五嶋龍君は実にスケールが大きいです。
合気道はもちろんのこと、エレキにもハマっている(た?)そうですから、型にはまらない自由さがあります。これからの成長が楽しみですね。
リヨン管弦楽団、生が良いです。金木管楽器が見事でした。
投稿: Mikiko | 2014年7月18日 (金) 18時12分
EOSのパパさん
コメントありがとうございました。
アンコールって、楽しみですよね。
その人の人柄が出るでしょ。サプライズや演出が楽しみです。
交響楽団の場合、あまりアンコールってしてくれないので、嬉しかったです。
投稿: Mikiko | 2014年7月18日 (金) 18時16分
こんにちは

今とても激しい雨と雷ですけれど
そちらも降ってませんかぁ
今年地元の吹奏楽を聴きに行ったのですけれど
直接聞くホールでの音は圧倒されました(#^.^#)
やはり側で聴いたり見たりする方がイイですよね
サインをもらうのも楽しい出来事です(*^_^*)
素敵ですね
投稿: na nori | 2014年7月19日 (土) 12時55分
na noriさん
コメントありがとうございました。
お天気が不安定ですね。
こちらも昨日の夕方ちょっと雷が鳴りましたが、そんなにひどくはありませんでした。
火曜日頃には梅雨明けとか。暑くなるのでしょうね。
吹奏楽、生で聴くと迫力ありますよね


カッコいいし
機会があったら、どんどん生も聴いてくださいね。目も耳も楽しめますもの
サイン、良いでしょう
でも、こんなにたくさんの人にサインして大丈夫?と心配になるのですが、やっぱり会いたいし、サイン貰いたいし、しっかり並んでます。
世界的に活躍する人は、心身共にタフでなきゃダメですね。
投稿: Mikiko | 2014年7月20日 (日) 11時18分
みどりさんは生を聞いたことありますが
龍君はまだです。
CDは十分素晴らしいのですが、
やはり生を聴きたいですね。
カナダではすごく内容の濃いお勉強をされたのですね。
また素晴らしいお話、いろいろ教えてくださいね。
投稿: anan | 2014年7月22日 (火) 03時41分
ananさん
みどりさんとは、全く違う演奏です。
「生き生きと」という表現がぴったりでしょうか。
見ていて、こちらもその雰囲気に引き込まれます。あれは、生で見ないとわからないので、ぜひ一度行ってみてください。
トロントの高校時代は最高でした。
こんな学校があったら、皆、音楽の道へ行ってしまいそうな。
勉強も大変だったんですが、高校の思い出はほとんどが音楽関連のこと。そのくらい、音楽に関わっていたんですね。
投稿: Mikiko | 2014年7月22日 (火) 10時15分