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2013年6月15日 (土)

Tchaikovsky PianoConcertoと先生

さてさて、只今、チャイコフスキーのピアノコンチェルトを聴いている

日中、母とこのコンチェルトを聴いていて、思い出し笑いで大いに沸いた。

 

さて、その想い出、懐かしいので書き留めておこうと思う。 

 

大学時代の先生、Ronald Turini氏(何回かブログに登場しているが)は、リサイタルの前は非常に緊張する。

ソロリサイタルなんていうと数週間前ぐらいからソワソワ・・・レッスンをしていても妙にしゃべったり、はしゃいだり、押し黙ったり・・・

 

さて、チャイコフスキーのコンチェルトの演奏があるとのこと。

大学内ではなかなか協奏曲を弾く機会は無いので、協奏曲の時は、ちょっと離れていても聴きに行くことにしていた。

その時もカナダ国内というので、同行することに。

2泊だという。経済的に厳しいが、リハーサルに立ち会いたい。

そこでアルバイトを増やし=アルバイトといっても、ピアノの練習がかなり時間を取ってしまうのでまとまったアルバイトは出来ない。でも、そこは大学のシステムが良くできていて、テストの採点や教授のアシスタントや事務的な仕事をやらせてくれる=、先生もアシスタントという名目でちょっぴり援助してくれ、残りは両親から借りて、ようやく行くことに。

 

ここまでは良かった。

さて、当日・・・無事飛行機に乗り、順調に到着。

ところが私のスーツケースが出てこない仕方がないので、ホテルへ届けてもらうように手配した。

先生が、レンタルカーを予約してあるというので行ってみると、さあ、予約が無いという仕方がない、小さいポンコツ車で我慢。

そのままリハーサルへ直行。そうしたら渋滞携帯も無い時代である。ヤキモキ・イライラしながらやっと到着。しかし、リハーサルは30分ほどしかできなかった。

先生、完全にブルー

ホテルへチェックイン。まあまあ・・・となだめながらお部屋に押し込んだら、かすかな悲鳴が・・・大っきらいなクモが天井に・・・お部屋変えてもらった。

 

夜は、それでも開催者との夕食会に二人で出席。美味しいものをいただいて、先生も多少ご機嫌ホテルに帰って、練習へ完全夜型なのでそれからが練習モード本番。

始めは私も付き添っていた。以下のカッコ内は私のつぶやき。

お水くれ(はいはい)・・・甘いものくれ(え~~太るよ~~)・・・ここのペダルどうしよう(私、あなたの生徒です!)・・・ここの指づかいは私独自のものなんだ(はいはい、いつか教えていただきます!今は説明しなくて良いから)・・・このオーケストラはこんな感じかな?(いやあ、私にはわからないから明日指揮者に聞いて)・・・お辞儀はどのタイミングが良いかなあ(指揮者が合図するでしょう)・・・

 

とまあ、なんだかんだと話しかけてくる。なんだかソワソワ落ち着かないから、私寝ます、と引き揚げた。

 

遅い朝食後、リハーサルへ。ポンコツ車は、やっぱり情けないよねえ。先生も、いつもなら車の話で盛り上がるのだが、何も言わない。そっとしておこう。

 

リハーサルはいつも面白い。指揮者とのやり取り、オーケストラとのやり取り、勉強になる。

先生の指示で、私も近くで聴いたり、観客席の後ろで聴いたり、2階で聴いたり。

オーケストラが始まって、数小節でフレーズが力強く終わる、とともにピアノが始まる。それも上昇和音で。

そのピアノが始まるまでの数小節の緊張とピアノの1音目の和音の潔さが好きである。

その潔い一音目を維持しながら残り二つの上昇和音を弾き切る。そして低音に戻って次なる和音へと続く。その和音とは対照的にチャイコフスキーらしい流れるようなメロディがオーケストラによって演奏される。

この数小節だけで、ああピアニストで良かったなあと思う。

 

リハーサル後、遅めの昼食。と思いきや、ポンコツ車のエンジンがかからない

レンタカー会社に連絡して、新しい車を手配。タクシーでホテルへ。昼食食べ損ねた

 

ホールへ行く前に軽く食事をして、いざ本番へ。

車は新しくなって、ややグレードアップ

道も順調。楽屋へ・・・しかしなんだかおかしくない???

荷物、どうしてそんなに少ないの?洋服はと聞くと、「忘れた

信じられない聞いたわよねえ。「洋服持った?靴持った?楽譜持った?」と。

ああ~~、車に乗る時チェックすれば良かった~~と後悔、している場合では無く、私が取りに行くことに。

ダッシュダッシュダッシュああ、ドラえもんのどこでもドアがあったら良いのに、とは思わなかったが、魔法が使えたら良いのにと真剣に思った。

 

楽屋に戻ると、廊下で青い顔をして立っている先生が見えた。

早く早くと着替えを手伝い、準備を整えると、先生のお呼び出し

舞台袖に無事辿り着いて、小さなハイタッチ。

ステージに出るのを見送ったのは良いけれど、あ~~あ、私は観客席に行きそびれたわ。疲れちゃったし、結局楽屋のモニターで見て聴いて・・・そして夢の中

 

拍手の音で目が覚め、舞台袖へお出迎えに。

大きな花束を貰って満面の笑みで戻ってきた。やれやれ・・・

 

ゆっくり着替えてオーケストラが終わるのを待って、打ち上げへ。

食べて飲んでしゃべって・・・オーケストラの人に前日からのこと話したら大いに笑ってくれた。先生も指揮者に話したとか。

後はうそのように順調にホームタウンに帰ってきた。

 

大学から一歩外に出ると、先生との思い出はそんなことばっかり。

 

いつの間にか、CDが終わっている。もう一度聴こう。

                      Dsc_11121

                  

 

 

鎌倉のハトサブレで有名な豊島屋の和菓子

 

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コメント

こんにちは
とても災難続きのリサイタル(#^.^#)
それもどこまで…(~_~;)
結局は曲は聴けずに終わっちゃったんですね
それでも後から思い出せば、凄い経験で
想いでの笑い話に♫それをちゃんと書き留めておけるのって
素敵ですね

na noriさん
先生との思い出はたくさんあります
向こうは、先生でも名前で呼ぶので、友達みたいなんですよ。
生徒一同、家族みたいで、密なお付き合いでした。

一度、先生へのクリスマスプレゼントとして、独身の先生を皆で案じて、結婚相談所に登録したことがありました。
あはっ先生、怒っていたけれど、2回ほどデートしてました。

日本では、考えられませんよね
日本では、「先生」という人には、どうしても敬語が抜けません。周りはタメ口でしゃべっていても。

じ、実は、これなのです。
この数小節で、クラッシックが好きになり
ピアノ曲が好きになったのです。
レコード盤が、シャリシャリと擦り切れるほど聴きました。
B面が、ラフマニノフの2番でした。
Mikikoさんの思い出話。 面白かったです。
「つぶやき」の部分は笑えます(^o^)

遠さん
連続コメントありがとうございました

レコードが擦り切れるほど聴いた・・・なんて、久しぶりに聞く言葉です
「レコード盤」良い響き
私も、この数小節を聴くために、このフレーズが終わると針を最初に戻して何度も聴きました。
大学4年の時に第1楽章だけ、大学のオーケストラと共演したのですが、この最初の和音に命かけてました

ラフマニノフ2番も良いですよねえ。Turini氏があの巨匠ホロヴィッツに付く時の面接演奏で、ベートーベンの「熱情」とラフマニノフ2番を弾いています。

「つぶやき」・・・時々は、声に出して言ってしまってますけどね

この記事がほほえましくて楽しくて、笑いながら読んでいました^^
Mikikoさん、先生のお世話で大変だったのでしょうけれど、
Mikikoさんはとてもお茶目で可愛い方だなーって、
ますますそう感じました^^

はるるさん
こちらにもコメントいただてありがとうございました。

はい、先生の世話は、奥さんがいないのでなんとなく代々生徒たちがやってきました。
ピアノバカの先生は、ピアノ以外は本当に音痴・・・
>とてもお茶目で可愛い方だなー
いえいえ、腹黒いだけです表面では可愛い弟子を演じてましたが、内心は・・・
でも、この先生のお陰で、音楽界の裏も覗きました。面白かったです。

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