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2012年10月 1日 (月)

弾いているときの姿勢



、皆様、無事でしたでしょうか?

風台風でしたね。この辺はちょっと収まりつつあるようです。

 

今日は、大学1年の時、弾く時の姿勢をとことん直された話です。

Mr.Turiniには付けなかったので、彼の紹介でDr. Damjana Bratuzという女性の先生に教わることに。Bartok(バルトーク)の研究をした方です。Dr.B.と呼んでいました。

 

背筋をピンと伸ばし、顎をひいて、動かしません

そう動かしちゃいけないんです

弾き始める前に、徹底的に姿勢と顎の位置の確認。ちょっとでも猫背になっていればグイッと背中を押されます。ちょっとでも顎が出ていれば、頭をポンと叩かれます。

念入りなチェックの後、ようやく弾き始められるのですが、すぐに「Stop!!」

「You moved!! Again.」 (動いた!!もう一度)

「No~~!!」と止められ、ほんのちょっと前傾姿勢になった、と注意され・・・。頭が少しうごいた、と注意され・・・。

1時間のレッスンで数小節しか弾けません。そして、その1時間が長かったこと・・・

 

辛かったです。何度泣いたことか・・・

演奏はボロボロ・・・全く弾けなくなりました。でも、Dr.B.は手を緩めません。

「No,No,No, 1センチ動いたわよ。顎が出たわよ。ほらふらついている。」と。

 

半年経った頃だったかしら、ようやく言われなくなってきたのは。

でも、演奏科コースへの進学テストが間近に迫っていました。(総合大学なので、1年生は一般音楽教育、2年生から専科に分かれます。演奏家コースへはもちろん実施試験に受からなくては進めません。)

焦りましたよ!!練習室で大泣きしながら練習して、それでも思うように練習できなくて。

週末、家に帰ってからも、泣きながら練習して、それを見て大いに心配した父が、Dr.B.に抗議してやる!!と言いだしたことも。

 

だけれど、決して鬼のような先生では無いんですよ。Dr.B.はとても温かい先生でした。

Mr.Turiniと食事をするからと連れて行ってくださったり、先生の講義などにも参加させていただいたり。たくさん、演奏以外のことも教わりました。

 

どうにかこうにか試験には間に合い(Mr.Turiniの多少の便宜はあったかもと思うけれど・・・)、2年生から演奏科コースに進学、晴れて、Mr.Turiniに弟子入りと相成りました。

 

さて、Dr.B.にとことん直された姿勢はというと・・・

正しかったのです。

演奏家はパフォーマーでもある。美しい品の良いフォームは鉄則。

そして、美しい音を作るには、無駄な動きは要らない

特に、私のように小さい体格には、体の芯を動かさないことで、かえって体全体で弾くことが出来ます。

Dr.B.から離れ、始めは体を動かすのが怖いくらいでしたが、徐々にどこでどう体を動かせば良いのかが理解できるようになると、自然に体が反応するようになりました。

今、コーラスをやってます。唄うってことは、体の芯をシャキっとすると、背筋はピンと伸び、顎もひけます。そして、音程に合わせて、背筋(はいきん)や腹筋が動きます。

唄っていると、ますます、Dr.B.の教えが思い出されます。

 

さすがに、生徒さんたちに、Dr.B.のような教え方は出来ないけれど、背中や腕の筋肉の使い方は言っています。

どうしても、猫背になりやすい。

せめて、背筋だけは伸ばして弾こう!

0928no81

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コメント

す・・・すみませ~~~ん
わかっていても、出来ないんですっ
いつも 気づくと、猫背になってます・・・

なんだか、先生に 叱られてる気分になっちゃった(笑)

でも本当に、ダメなんです。
夢中になって、必死に弾いてると
ハッと 気づいた時には 猫背になってて・・・
で、姿勢に気をとられると 指がおろそかになって・・・
ピアノって むずかしいです
(でも、大好きです

泣いてる Mikikoさんを心配する お父さまの姿、
なんだか ほほえましくて、家族って あったかいですね♪

lapinさん

絵文字入れようとして、またまた「送信ボタン」押してしまったわ・・・老化現象・・・

大丈夫よ~~!
私だって、姿勢ピ~~ンをものにしたの1年がかり。それも相当泣きが入っての1年ですから~~。

でもね背筋伸ばして、下っ腹に力入れて練習すると、ダイエット効果になりそう。今、ウォーキングも姿勢正しく、お腹を締めてとか言うじゃない。
そんなことを思いつつお試しあれ~~

分かっているけど出来ません。(涙)
ランニングをしているのですが、走るときも一緒です。
背筋を伸ばし、あごを引き、丹田を意識して走ります。
去年から習い始めた歌も同じ。人間の体の使い方って、
基本は一緒ですね。
若い時期にしっかりフォームを身につけた方が羨ましいです。

ananさん

トロント王立音楽院の時のロシアの女の先生にも弾く姿はエレガントにと言われました。
背筋を伸ばして、顎ひいて、無駄な動きはしない←これに気を付けると、スローなespresivoな曲が弾きやすくなるんです
いまだに気を付けてます

ananさんも、走るフォームができているのなら、弾く時もできますよ!!

そうなんだぁ
すごい
でもそうして身につけるものなんですね。
何でも同じ苦労が蔭では行われているから
感動が大きいのかもですね
花の写真大きくて見やすいですねぇ
元気に育って道行く人の心に響けばいいですね

くじらさん

ほとんど人の前では泣かないんですが、あのときは良く泣きました。
良くスポーツ選手もフォームを変えたり、打ち方変えたりしますよね。
相当の努力を必要とするのでしょうね。凄いことです!!

かなり雨が降っていますね。
塩害も洗い流してくれると良いのですが・・・

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